国語については,原則として単科としての授業は承っていません。
(算数・理科を中心に指導する中,何回かの授業を,国語にあてます)
しかし,ご相談がとても多いのも事実です。ですから,どういう勉強方が効果的なのかについて少しだけアイデアを。

(1) 漢字 
とにかく学習漢字全部(1200ぐらいでしたか?)について一つ一つ,きちんと意味を押さえること。
そしてそれに基づいてその語を用いた熟語の意味を考えること。
あれこれ問題集やるより,よほど効果的に全範囲を押さえられる上「考える」力・「推理する」力がつきます。

(2) 難語系 

長文中や,短文で意味と使い方を覚えていくしかないでしょう。
日頃の長文演習や,日常生活から吸収できれば一番ですが。
また,いくら試験に出るといってもあまりに細かな知識にまで時間を割いてはいけません。
それよりも,実戦では,普段から語感や推理力を鍛えていくことが大いに役立ちます。

(3) 文法
 

主語・述語・修飾・並列・独立関係,つまり「構造文法」をまずはしっかり学習しましょう。
中学入試では詳細な単語レベルの知識はそれほど出題されませんし,なんといっても,文の構造をしっかり把握できることが長文読解力に直結します。
  また,ちょっと先の話ですが,「英語」の学習にこの「構造文法」がかなり役に立ちます。まあ,英語に限らず何語でも「構造」の点では全く同じなんですが。

(4) 文章読解 

いよいよ核心ですね。ご相談を受けるレベルによってお答えする内容もやや異なるんですが,ここでは「平均よりやや下回ることもある・長文に苦手意識がある」というご相談に対するアドバイスということで。
 まず,文の読み方。「きちんと読んでますか?」と聞くと「ハイ!」と答えるのはいいんですが,
私の「きちんと」のレベルは違います。
子供達は,字を読むことできちんと読んだことにしてるらしい。 
私は,読んだことが頭に入ってるか,それに対する自分としてのなんらかの感想なりを持っているかというつもりで聞いているんです。
 つまり,読む段階でできる子との勝負はついてしまってるわけです。
「何言ってんだ?さっきは〜書いてたじゃないか」とか「ここの意味がわからないぞ」とか,「いいや,オレはこうは思わん」とか,とにかく
大人が書いた文章に対して「不思議」の気持ちを持って読むこと。
 そうすれば,自然に文章は印やら線やら○囲みで汚れるし,実はその「不思議」が問題にになったりもする。
 で,
最大の効果は,本文に返らずに解ける問題が増えるということ。
また,そうやって読んだ結果の得点が,実力であり,それ以上は,そう簡単には取れません。
といっても,あきらめろといってる訳ではないですよ。
その得点は実は平均から見ればかなり高い得点になるはず
だからです。
 ただ,この読み方,慣れないと時間がかかります。
 でもどうでしょう,この読み方って、実はお父さんお母さん方の本や新聞などの読み方じゃないですか? 
大人としては当たり前の読み方ですよね。だから,精神的に成長の早い子が国語ができる子が多いというわけですね。 
技術論云々はこの読み方ができた次ぎの段階じゃないでしょうか。
極論,塾の授業の意味はいったいどの程度なのでしょう?
否定してるわけではないのですが,けっこうな時間を使ったり,課題が出たりしてる割に,力がつかないのが不思議じゃないですか?
 
素材も何でもいいのですが,何でもいいのであれば,いっそのこと早め過去問なんてどうですか?
どういうわけか過去問を早くからやることを禁止している塾は多いのですが,こと国語に関しては早めスタートでもいいんじゃないかと私は思ってます。精神年齢を基準にすれば、5年生からでも早すぎというもないと思います。

まとめます。

@ 読み方が大事です。

時間を計って問題を解いたり,設問に頭をひねることは二の次です。
読む時間と設問に当たる時間の比は4:1ぐらいでいい。
自分の現在の読みの精度以上には点数にはならないし,なんと言っても
設問に見切りをつけるのも早くなります。
このことは
得点に直結します。解ける問題を最初にやってしまうわけですから。
  
A 読めたかどうかのチェックです。

文章を見ないで書いてあることを思い出せますか?
ご父母が 聞いてあげる形でもいいです。最初は断片的で,とんちんかんなことを言うかもしれませんが慣れてくるとだんだん本質的な部分(要旨)に迫れるようになります。

B 過去問は,

例えば1年分に二つの長文があれば,一日1長文のように分けてやってもいいです。
設問は次の日でもいいと思います。
  
C 時間の短縮と,読み方の精度

 そんなにすぐには無理だということはおわかりでしょう。普段からそんな訓練をされてないので。これからは,真剣に読みましょう。読ませましょう。

D コツがあまりわからないなら,・・・
 教えにいってあげましょうか?

(
5) さらにハイレベルな読解力を求めるなら

 (4)で書いたことは,長文素材そのものに対する,子供本人との向き合い方です。
 ところが,一方で,
国語長文にはもう一つ(一人)重要な人物がいます
 それは,   
作問者 です。これがやっかいです。
 時として,「文章」の作者・筆者から離れて暴走した問題を投げかけてくる
 文章の筆者・作者でも、「こんな(設問の内容)ことかんがえてるかなぁ?」と思えるような設問も多いです。 解答者は,だから,文章だけじゃなくて,この方の「お考え」も想像する必要があります。
 かといって、100%作問者の考えに立って問題を読めるかというと・・・それは無理でしょう。大人でもね。
 出版社によっても、教える人間の違いでも答えが異なるってこともざらです。作問者にしか解けない問題もあります。
 けれども、そんな問題にでも子供たちは立ち向かっていかなきゃならないんです。
 
 だから、子供たちにも、ご父母にも言っています。

 大事なのは、ちょっとクールになって 「この人(作問者),一体,何答えて欲しいのかな?」という
 思いやりというか、歩み寄り。
 そうしてできない(正解らしきものに到達できない場合)ときは、あきらめよう。
 こんなことを,ちょっと考えると,過去問なんかでは「癖」が見えてきたりします。
 クールになって 文章・作問者の腹を読みましょう。