規則性の分野は次のように大きく5つの単元に分けています。
T 植木算
U 方陣算
V 周期と数列
W 特別な数列
X ゲーム・推理から規則へ

それぞれの単元にいくつかの重要な基本ルールを含んでいます。

T 植木算 

 点の個数
 と 間隔の個数 との関係を問う問題は,全て広い意味で植木算と考えていいと思います。
 数の個数に関する様々な問題も,両端の数が「含まれる」か「含まれない」かによって,計算が異なります。基本的な二つのケースをしっかり利用できるようにしよう。
それ以外の特別なケースは,公式化しないで,
問題に応じて
 少ない数の例で点の数と間隔の個数の関係を見つけ出す というのが唯一の公式です(笑)。

U 方陣算
 最近流行らなくなってきた分野ですね(笑) 碁石やコインを一定の規則でならべる問題。
@全体の個数 A周りの個数 B一辺に並ぶ個数 C増え方の規則 の
4点を押さえるのが基本というか
意識を向けるところ,だが,比分算的解法が通用する問題がかなり多い。典型的な出題よりも表や図形の規則としての問題が多い。
で,その見方が,この意識を向けるというところ。そこから発見が始まるという。

V 周期と数列
 等差系の規則に対して,番目をNとして
 @N番目の数 AN番目までの和 BN周期目の個数や先頭の数 等を
 Nの関数として表せるかどうかが大きなねらい。
  倍数系と余りの問題では,数の性質・剰余系の問題と同じ解法で。ここでも,比分算的解法が通用する問題がかなり多い。
W 特別な数列 
 @階差数列 A等比数列と和 Bフィボナッチ数列と和 Cその他の高度な公式・規則(二乗数列と和,部分分数に分ける和,複合関数など)
どれも難度は高いが出題頻度も高い。ただし,等差系の複合関数以外は独立分野の色が濃く,最も後回しにしてもさほど影響はない分野でもある。

X ゲーム・推理から規則へ

ゲーム的な問題では,与えられたルールをしっかりと読み取って,その流れに沿って実際に手作業していくというのが基本だが,問題によっては,その中からある一定の規則性や,周期が見つかることも多い。「なんらかの規則があるかも」と考えてみることだ。問題にもいくつかのパターンがある。
@)和や差・割合の関係を読み取ることを推理の基礎となる問題
A)論理的に規則を読み取る問題・・・「なぜ」そんな規則になるかがわかるタイプ。
B)少ない例からの表化により,規則を読む問題・・・「なぜ」よりも効率的な現場処理能力が大事。
C)ルールに沿って,ひたすら手作業して解く問題・・・「なぜ」と感じることすら邪魔らしい。論理的に思考する習慣がついてくると苦手になる分野(笑)。